入試

本日は、わが専攻の大学院入試。

午後、試験を終えた4年生たちが、解放感に満ちあふれた顔をして、2号館に帰ってきた。

(試験は別の建物で行われる)


われらがIくんは奇妙な完璧主義者で、出そうな問題をいくつか予想し、答えを丸暗記する、という方法で入試に臨んだ。All or noneだが、そのallの快感に賭けたいらしい。

これは、過去問から出題者の先生を予想できる、内部進学だからこその方法である。

去年出した○○先生は今年は出さないだろう、とか、××先生が今年あたり来るんじゃないか、などと当たりをつけ、各先生の専門分野および授業内容からヤマをかけるのだ。


さて今日。研究室に戻ってきたIくんは、珍しくも満面の笑みを浮かべていた。

1キロメートル向こうから見ても、会心の出来だったとわかる。

問題を見せてもらった。説明しながら、Iくんの口元はどうしてもゆるむ。うんうん、そりゃうれしいだろう。

基本的な問題が多く、必死の詰め込みよりもふだんの勉強がモノを言う、といった感じ。

考えればわかるものも多かったので、解きやすかっただろうと思われる。


受験生は試験が終わったら喜んでいればよいが、先生方はこれからが本番。

採点および会議のため、忙しげに行ったり来たりする先生たちで、廊下はとても騒がしい。

明日の面接のときには、すでに合否はほとんど決まっていて、受験生に口頭で伝えられる。

この面接がおもしろいのだが、それについてはまた明日。


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本日の歌


朝、学校に来る途中のコンビニで、『千と千尋の神隠し』の主題歌が流れていた。

お弁当など物色しつつ聴いているうちに、思いもかけず、涙ぐんでしまった。

特に映画のワンシーンを思い出したわけでもないのだが、なんだったんだろう。

25歳にもなって、やっと先日、「ここで働かせてください」が言えた。

その「ここ」にあと少しでたどりつける。