台風一過

ぐずでのろまで意気地なしの台風11号が去り、東京は厳しい残暑となった。

とは言え、風はどことなくひんやりと、秋の感触である。


それにしても、妙な台風だった。

東京直撃の予想時刻が、どんどん遅くなる。

朝起きたらたいへんな雨風なのに、まだ本体は愛知あたりにいるという。

これでは暴風圏に入ったらどんなことになるだろう。到底、外を歩けるはずがない、と見込んで、家でのらくらしていると、雨も風も静まるばかりではないか。

電車も動いている。実に歩みの遅い台風。昼過ぎには、ついに暴風圏が消滅した。

実験が1日遅れるのもつまらないので、昨日は夕方の出勤となった。


台風にまぎれてか、見かけない顔のキリギリスが家に来ていた。

体長6~7センチ。りっぱな触角と、ふとい産卵管をもっている。体色は緑だが、長い羽が黄色くふちどられているのが目についた。

学校の「原色昆虫図鑑」で調べると、「オガサワラクビキリギス」というのが一番似ているような気がするが、なにぶんシロウトなので心もとない。

プロに見せようにも、捕獲には失敗してしまった。残念無念。


帰り道、発売されたばかりの「秋味」を購入。

うーん。秋はビールだ。

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本日の細胞(久々)


インキュベーター上段いっぱいに、COS-1細胞を飼っている。

これからは、アッセイにつぐアッセイ。

みんなあっての論文です。ありがとう。元気に育っておくれ。