7月6日。七夕には1日早く、昔の恩師に出会った。
そして今日。七夕より2日遅れて、13年来の友人が、突然訪ねてきてくれた。
山梨で、お医者さんになるための勉強をしている彼女は、わが大学の病院を見学に来たのだという。
びっくりして、とてもうれしかった。
会うのは4年ぶり以上になるだろうか。
「すずかけ」でお茶をして、研究室をご案内して、まだしゃべりたりないので「白糸」へ。
「白糸」はおいしい上に安いので、われら2号館民御用達のお店だ。
彼女は、焼き鳥もサラダも川エビの唐揚げもエノキと帆立のバター炒めも、
おいしいおいしいと食べてくれた。
1杯ずつビールを空けて、話に花を咲かせた。
帰り際にお会計をしていたら、1階のカウンターでひとりで飲んでいたおじちゃんが、私たちに
「手を出してみな」
と言う。
おとなしく手を出すと、なんと、両手からこぼれるほどのキャンディーを、ポッケからつかみだしてくれた。
「女の子は、こういうもんをかわいく食べてなきゃ。酒を飲むときは男に払わせるんだよ」
・・・ごもっともで。
どうやってキャンディーをしまおうかな~と思っていたら、白糸の大将がビニール袋をくれた。
「世の中悪いやつがいっぱいいるんだから、気をつけて帰んな」
との温かい言葉に送られつつも、さらにスターバックスに寄り道をしたいけないムスメたち。
本郷の人情にふれた、一足遅れのすてきな七夕だった。
*今度は遊びに行くよ! 泰香ちゃん。