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感想、評論

それ、もう三木清が言ってた 〜『三木清 教養論集』から〜

現代の知識階級の悲哀は彼等が次第に自分の本質を失って無識になるつつあるということである。なるほど彼等は物を読む、けれどもそれは彼等の生の不安に原因を有するところの好奇心に刺戟されてのことであり、そういう風にして唯新しいものを漁っていたので…

Ring-Bong「逢坂~めぐりのめあて~」@下北沢シアター711

文学座の山谷典子が主催する演劇ユニット・Ring-Bongの第7回講演「逢坂~めぐりのめあて~」を観てきました。 山谷は中学以来の友人なので、敬称略で失敬。同じ坂を登って学校へ向かっていた一人の少女と二人の少年(安田素子(山谷典子)、柴崎敏之(亀田佳…

「幕末グルメ ブシメシ!」と酒井伴四郎

BSプレミアムでやっているドラマ「幕末グルメ ブシメシ!」を、子供と一緒に楽しみに見ています。 www.nhk.or.jp参勤交代で単身、江戸にやってきた若き下級武士・酒田伴四郎と、彼を取り巻く人たちが繰り広げるてんやわんやの人情グルメドラマです。原作は土…

土井善晴「一汁一菜でよいという提案」

NHKきょうの料理などのテレビ番組、そしてさまざまな雑誌や本でおなじみの料理研究家、土井善晴さん。私が最初に土井さんのファンになったのは、黒豆のレシピでした。そう、熱い煮汁に黒豆を入れて一晩戻し、それから煮含めるという、かの有名な「失敗しない…

「この世界の片隅に」を見た

涙腺の緩い私はきっと上映中に泣くことになるのだろうと思っていたが、予想に反して、上映中には涙は流れなかった。 涙は、劇場が明るくなって私の日常が戻ってきた瞬間に、とめどなく溢れ出てきた。喜びも不満も倦怠もときめきも恐怖もすべてひっくるめて、…

この夏、子供と見に行ったお芝居2つ

私が子供のころから親しんでいる繁華街が池袋なのですが、池袋のある豊島区は演劇の街でもあります*1。そんな池袋で、子供向けの楽しいお芝居を2つ見てきましたよ。 子供のためのシェイクスピア 「ロミオとジュリエット」@あうるすぽっと 子供のためのシェ…

岸政彦「断片的なものの社会学」

断片的なものの社会学作者: 岸政彦出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2015/05/30メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (13件) を見る 朝日出版社第二編集部ブログの連載を楽しみに読んでいました。その連載の内容に、いくつかの書き下ろ…

『アナと雪の女王』と『マレフィセント』感想(ネタバレあり)

『アナと雪の女王』 音楽も映像も美しくていい映画だった。 ストーリー展開に無理があるというような趣旨の批判も見かけたが、そもそもミュージカルやオペラは、荒唐無稽な筋立てと、美しい歌や音楽と、その間に揺曳する真実の感情のひらめきとを楽しむもの…

最近見ている特撮とか漫画とかについてだらだらと語るよ

スーパーヒーロータイム(日曜朝の特撮) もはやわが家では私くらいしか見ていないスーパーヒーロータイム。 まずは『仮面ライダー鎧武』だ。 フルーツのライダーって何だよ、うわホントにオレンジかぶって変身してるよ、とドン引きしながら見始めたものの、…